2対1

13/15
前へ
/521ページ
次へ
ナイフを構えた高橋に、サリアは冷たく言い放つ。 空中に青いバリアを展開し、即席の足場を作ると。 サリアはそれを蹴った。 「えっ……うわあああっ!」 気づいた高橋が絶叫するのも束の間。 彼の体は、白いサーベルの一閃で切り裂かれた。 秀樹はその光景を、口をポカンと開けて見ていた。 黒いフェドーラ帽に灰色のマフラーというド派手な出立ちで。 「命は、勘弁してあげますよ」 サリアは着地した直後に、自分の真上から落ちてきた高橋を片手でキャッチした。
/521ページ

最初のコメントを投稿しよう!

44人が本棚に入れています
本棚に追加