ヒント、そして実家

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頭の中に、どんなキャラに変身したいかは即座に思い浮かんだ。 ステータスが足りているのならば、他の能力者との戦いでかなり有利に働くだろう。 かなり楽しみでもあり、秀樹の顔が自然とほころぶ。 たとえ命をかけた戦いであっても、新たなキャラに変身できるのはワクワク感が止まらない。 「ちょっと……前のも見てみるか」 秀樹はふと、日記のページを遡ることにした。 毎日欠かさずつけている日記だ。 当日中に書けなくても、忘れないうちに翌日以降に書いたりはしている。 「おっ。初めてシルバーライトに変身できた時のやつだ」 迫水との戦いの日記を見て、当時のことが思い浮かぶ。 「一番変身したかったゲームのキャラに変身できて、すごく嬉しかったっけ」 真司が能力者であることを知って、ともに戦う仲間になったのも、その日だ。 それからはチームのことも知り、敵との戦いも一気に激しくなっていったように思う。 さらにページをめぐる。 「4月15日……ゲームソウルをもらった日だ」
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