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プリンターから出てきたばかりの柏原が写る写真を手に取った。
「はぁ」
ため息混じりの吐息が口から漏れる。
愛おしい。
頭の先からつま先まで、その全てが愛おしくて堪らない。
「彼、いつになったら恋人を作ろうと思うのかしら」
前に職員室にいる時に耳にした、他の先生と彼との会話。
「柏原先生、恋人は?」
「いえ、今は…。まだこちらに赴任してきたばかりですし、今は生徒一人一人のことをきちんと見てあげたいので」
あぁ、さすが。真面目、教師の鏡ね…なんてその時は思っていたけれど……
「そろそろ告ってきてくれてもいいのにね」
悠くんの肩に手をあて立ち上がり、下着姿のまま後ろにあるベッドの上へと倒れこんだ。
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