☓才色兼備☓

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プリンターから出てきたばかりの柏原が写る写真を手に取った。 「はぁ」 ため息混じりの吐息が口から漏れる。 愛おしい。 頭の先からつま先まで、その全てが愛おしくて堪らない。 「彼、いつになったら恋人を作ろうと思うのかしら」 前に職員室にいる時に耳にした、他の先生と彼との会話。 「柏原先生、恋人は?」 「いえ、今は…。まだこちらに赴任してきたばかりですし、今は生徒一人一人のことをきちんと見てあげたいので」 あぁ、さすが。真面目、教師の鏡ね…なんてその時は思っていたけれど…… 「そろそろ()ってきてくれてもいいのにね」 悠くんの肩に手をあて立ち上がり、下着姿のまま後ろにあるベッドの上へと倒れこんだ。
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