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あれほど周囲には警戒するように話したのに…何やってるのよあの子。
「とにかく今は日下の精神面が心配です。顔に傷をおってしまったみたいですし。彼女は部内でも期待の存在でしたから、僕も今後できる限りのサポートはするつもりです」
「…そうですか」
「はい、神間先生も気をつけて下さいね。犯人はまだこの辺りをうろいているのではとの噂ですので」
「はい、ありがとうございます。…あの、もし良ければ今晩一緒にお食事でもいかがですか?
日下さんのことでお力になれることがあるならぜひ私も…。なので、いろいろとお話しもしたいですし」
自分から誘うことに若干の躊躇いもかったが、このままでは何も進まない。
邪魔者が一人でもいなくなった隙に、一気に距離を縮めなければ。
「ありがとうございます!…でも今日はちょっと。放課後、日下の家に行くことになってますので」
「えっ…日下さん、会ってくれるんですか?」
「えぇ、さっきお家に電話したので。本当に、強い子ですよ日下は」
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