雪が深々

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雪が深々

空を見上げると 白い雪が深々と降ってくる その白い点は こちらに向かってくるようで 動きのある絵画を見ているよう 引き込まれていく 僕は ずっと見上げていた 「雪が珍しいの?」 その声に 顔を横に向ける そこには 同じクラスの女子 名前は認識していない 彼女は人気者 いつも 仲間の中心にいて 楽しそうに話をしているのを見ていた いや 視界に入っていただけだ 見ようとしていたわけではないけど 入ってくるんだ だって 眩しいほどにキラキラと輝いているから 僕が彼女について 今、思う事 カーディガンを指先が隠れるほどに袖を伸ばして羽織っている 寒いのかな? なのに 制服のスカートは そんなに短くする必要があるのか? 彼女は僕には無い距離感で 僕の隣に腰を下ろした 彼女のスカートは 横に座っているだけなのに 危うささえ感じられる短さだ いつからここに居たんだろう? 不思議そうな表情を読み取ったのか? 彼女はにこりと笑って 「声かけても良いのかな?って思ったけど かけちゃった」 可愛い笑顔を向ける ・・・僕に・・・ 彼女のまつ毛に 雪が・・・ また 可愛さが増して 僕は彼女に見とれてしまった
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