第一章

9/19
前へ
/322ページ
次へ
ここまで話したところで、 「まあ、貴女本気ですの?」 「違いますっ!!あたしなんかに王妃様なんて無理ですっ!!」 そこはしっかりキッパリ否定させていただく。 だってそうでしょう。 下手したら国が傾くわ。 そんな大事に関わりたくないわ。 こちとらただの一般市民やて。 でしたらどうして、と問われたので、 「冗談かと思ったんですっ!!だって、殿下にはカタリナ様という完璧な婚約者がいらっしゃるじゃないですかっ!!」 言い訳としては少々苦しいかもしれないけど、そう主張しておく。 (まあ、普通は本気とは思わないよなぁ) そこから一気に畳み掛ける。 「だって、カタリナ様は幼少の頃から王妃様になるべく、教養を身に付けていらした方ですっ!!何をとってもこの国の王妃に相応しいじゃないですかっ!!」
/322ページ

最初のコメントを投稿しよう!

123人が本棚に入れています
本棚に追加