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自分、前世ではごく普通に生活していたハズなんですが、何かおかしな業でもひろってたっ!?
ええい、こうなったら、もうこれしかないっ!!
「この度は大変申し訳ありませんでしたっ!!」
目の前には驚いたのか静止画のようになっている女子生徒が二人。
場所はとある空き教室。
うっかり目撃者でも作ったら、大変だものね。
あいにく土下座の文化はこちらにはないので、出来る限り頭を下げておく。
「ブランシュ公爵令嬢様には大変なご不快をかけてしまい――」
とこれまでのことを一気に謝罪した。
「……貴女、一体どういうつもりです?」
反応を返したのはカタリナ嬢と一緒にいた女子生徒。
確か彼女はクリスタ・ツェルツ侯爵令嬢。
このフリント王国でも五指に入る規模の領地の持ち主――ツェルツ侯爵の三女で、第二王子のホープ王子の婚約者でもあります。
(うわぁ。やっぱり怒ってるよ)
まあ当たり前なんだけどね。
このホープ王子、あたし達と同じ学年なんだよね。
所謂妾腹、ってのね。
でもあちらはきちんと側室として認められている方が産んだのだから、あたしとは大違いなのに。
この娘ったら、気軽に話しかけて――。
「大体何なんですの、貴女。カタリナ様があれほど忠告されてくれたというのに、それを悉く無視した挙げ句、今更になって――」
(もうお察しかもしれませんが、このホープ王子も所謂『攻略対象』ってので)
(何で攻略しちゃってるんでしょうね。この娘)
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