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ふわりと彼の手に頭を撫でられ、よけいに涙が止まらなくなる。撫でる手は止まらず、比菜子はじっと彼を見つめ返す。
「……でもごめん。寝顔がかわいかったから、しばらく覗き込んで見てた」
白状されて恥ずかしくなりグッと胸が揺れるが、それでももうそれさえうれしかった。
(ツカサくんって、本当に私のこと好きなんだ……)
カーテンの隙間からわずかに光が入り、小鳥のさえずりも聞こえている。
朝から甘い気分に浸り、昨夜の寂しさを埋め尽くす感動にうち震えた。
比菜子は引っ張り上げていた毛布を、ゆっくりとずらしていく。
「……え、比菜子」
薄い透き通るようなピンクのキャミソール姿が露わになる。
ツカサはビクンと体が強張り、どこに目をやったらいいかわからないのを通り越してまじまじと目を開いてガン見する。
「……もし、ツカサくんがよければ、リベンジさせてくれませんか」
もう言い訳はなしで、覚悟を決める。
この姿は予想外だったようで、ツカサは顔を真っ赤にしながら息を荒くし始めた。
「マジで……? いいの……?」
「うん。ツカサくんとシたい。大好き」
クラリと揺れたツカサは、熱い視線を合わせながら彼女の頬に触れ、ゆっくりとキスをした。
ランジェリーがまくり上がらないように慎重にベッドに倒し、彼女に倒れ込んでさらに舌のからまるキスをし続ける。
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