第9話 変わりゆくこと

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「比菜子、エロい……」 彼が声を掠れさせながらつぶやき、それが不本意だった比菜子は「エロくないよっ」と首を横に振る。 しかしここは大変なことになっている、とばかりにツカサは指で艶かしい音を鳴らした。 「あっ、あっ……」 快感に抗えず、必死で彼の首を引き寄せてしがみつき、比菜子の声は甘く裏返っていく。 耳もとで彼女のあえぎ声が積み重なっていくたび、ツカサの意識は朦朧としていった。 「比菜子……なんかもう俺、我慢できないかも……」 指を溶かして呑み込んでしまうような感触がたまらなくなり、ここに入れるのが指ではなくて違うモノだったなら──と想像するだけで血液が集まっていく。 彼の切ない声に、比菜子の胸はキュンと疼いた。 (我慢なんてしなくていいよ) 比菜子は涙目で笑みを浮かべ、手繰り寄せて承諾のキスをする。するとツカサは素直にあてがった。 「っ……」 「ツカサくんっ……」 腰を沈め、推し進める。十分に濡らされた比菜子の中はツカサを呑み込み、ピッタリと受け入れた。 それだけで「ハァッ……」と若さの溢れる声をもらしたツカサだが、ソコをかき回したくてたまらなくなり、グッと腰を押し付け──。 「あっ、あっ、あっ……」 「……比菜子っ」 (かわいい、比菜子かわいい……) 腕の中で溶けそうな反応を見せる彼女に何度もキスをし、激しく求めたのだった──。
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