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「比菜子、エロい……」
彼が声を掠れさせながらつぶやき、それが不本意だった比菜子は「エロくないよっ」と首を横に振る。
しかしここは大変なことになっている、とばかりにツカサは指で艶かしい音を鳴らした。
「あっ、あっ……」
快感に抗えず、必死で彼の首を引き寄せてしがみつき、比菜子の声は甘く裏返っていく。
耳もとで彼女のあえぎ声が積み重なっていくたび、ツカサの意識は朦朧としていった。
「比菜子……なんかもう俺、我慢できないかも……」
指を溶かして呑み込んでしまうような感触がたまらなくなり、ここに入れるのが指ではなくて違うモノだったなら──と想像するだけで血液が集まっていく。
彼の切ない声に、比菜子の胸はキュンと疼いた。
(我慢なんてしなくていいよ)
比菜子は涙目で笑みを浮かべ、手繰り寄せて承諾のキスをする。するとツカサは素直にあてがった。
「っ……」
「ツカサくんっ……」
腰を沈め、推し進める。十分に濡らされた比菜子の中はツカサを呑み込み、ピッタリと受け入れた。
それだけで「ハァッ……」と若さの溢れる声をもらしたツカサだが、ソコをかき回したくてたまらなくなり、グッと腰を押し付け──。
「あっ、あっ、あっ……」
「……比菜子っ」
(かわいい、比菜子かわいい……)
腕の中で溶けそうな反応を見せる彼女に何度もキスをし、激しく求めたのだった──。
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