同好会

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まるで彼女たちを叱っているようだ。 「じゃあ、やっていいんですね?」 にっこり笑って綾那がうれしそうに言った。 「やるな!いうても、やるんやろ? そんならいっそ目の前でやってもろうた方が少しは安心や・・・」 「はい、もちろんです」 「それからな、わいとバーンの言うことは絶対きけぇよ。たとえ、それがあんたらにとって意に添わないことでもな」 臣人は祥香(このあいだ)の件を思い出しながら言った。 いくらバーンと自分がいるからと言って、生徒を常に危険な目に遭わすわけにはいかない。 「はいっ。わかりました。ありがとうございます」 拍手して喜んでいる二人の姿を尻目に、臣人は眉をひそめた。 「ホンマにわかってるかぁ?」 バーンは臣人の方に『わかってないんじゃないか?』という顔を向けた。 その視線を感じつつ、臣人は準備室の壁にかけられた丸く大きな時計を見た。 4時半を回っていた。 「今日はこれくらいにして、そろそろ帰りぃ」 「また来週ですね、臣人先生」 とても楽しそうに綾那が言った。 「来週もこの面子?」ちょっといやそうに美咲が言った。 「なんや不満か?」 「別に。」
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