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「じゃあ、失礼します」
そういい残すと二人は、カバンを手に調理室をあとにした。
調理室の出入り口の施錠を確認し、準備室に戻ってくるとバーンが彼を待っていた。
「…………」
「やめさせたらよかったって顔しとるで」
「…………」
「それとも、わいら二人の憩いの時間をあいつらに邪魔されとうなかったか?」
いきなりバーンが臣人の頭をゲンコツで殴った。
臣人が両手で頭を押さえた。
「冗談や。冗談w。すぐそうやってムキになるなってwww」
「…………😡」
『限度がある。』と言わんばかりに、バーンは臣人をにらんだ。
「かわいげのない〜」
こうもストレートに反応を返したバーンを臣人はうれしく思ったのか、にんまりと笑った。
「こないだのこともあるしな。また、ポルターガイストで包丁だの、フォークだのに飛ばれても困るさかいにぃ。まー、とりあえず重度の結界を3重くらいに調理室と準備室とに張っとけばなんとかなるやろ」
「…………」
「もちろん、手伝ってくれるんやろ?😁」
手伝ってくれることを確信した顔で、にっこりと笑って臣人が言った。
バーンは、『この男は。』という顔で彼を見ていた。
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