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食事を済ませ トイレに行ってリビングに戻ると 誰も居なくなっていました 広くない家ですが くまなく探してみましたが どこにも誰の姿もありません 念のため お財布や鍵や保険証など大事なものを持って寝室へ行き 鍵をかけてベッドに入りました しばらく外の物音に耳をそばだててましたが 疲れもあってやがて眠ってしまいました 翌朝 トントン カチャカチャ パタン キッチンからのにぎやかな音で目を覚まします おそるおそる寝室の扉をあけると…います が皿洗いをしています 「いってきます」びくっ!玄関で男の子が出ていくところです 「ユウジ 今日お母さん遅くなるから 鍵持っていってね」 「はーい」そんな親子の会話のあと君は出掛けていきました 続いて 「よし 俺も行くか」 「はい 気をつけてね」が出掛けていきます はあっという間に片付けを終えてエプロンをはずし 「ナツキぃ お母さん出掛けるから鍵お願いねぇ」といってバッグを持って家を出て行きます ものの10分くらいの間に 慌ただしく時間が流れていきました 一度寝室に戻って着替えて 気を取り直して リビングへ…はぁ夢じゃなかった  どっと疲弊してキッチンの椅子に座って 机にうなだれました これからどうしよう と突っ伏したまま思案していると じゃ~ 水道の音がしてはっとして顔をあげました ちゃん?女の子がコップに水を入れて 髪をかきあげながら飲んでいます 「ふぅー」ちゃんは私の目の前に座って なにやらちょっと動作をして 食器棚の方をみています あっ これテレビだ 自分の順応性に驚きます 昨日の今日でいろいろ受け入れすぎだ  思わずちゃんを見つめてしまいますが 本当に私のことは見えていないし 違和感も感じていなようです これが演技だったとして 大がかりな強盗だとしたら オスカー級の演技力だと思います 私もテレビをみているらしいちゃんをしばらく眺めていました 「はぁ さぁてと」30分くらいこんな状態が 続いたあとちゃんが立ち上がりました 
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