お隣の野村さんが恋人に

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お隣の野村さんが恋人に

「おはようございます」 「おはようございます」  朝8時12分、私たちは毎朝顔を合わせる。挨拶をするのはドアの前で一度きりだけ、そのあとは同じ電車に乗っても知らん顔でそのままそれぞれの目的地(勤務先)へと急ぐ。目の前を早足で歩いていくイケメンのスーツの背中を眺めながら心の中で手を合わせ、勝手にかっこいいな、素敵だな、お近づきになりたいな。って。だけど、彼が隣に越して来て半年。 『朝の挨拶とたまの会釈』 私、安部結菜と野村隼人さんは、ただそれだけの関係だった。  しかし、ある日酔った野村さんが私の部屋に間違えて帰ってきてしまい、 「えかろ?ワシんもんになり」 と、一夜を共にしてしまったのです。 ただの一夜の過ちか?それとも単なるセフレかと悩んだ時期もありましたが、 「もう二度と過ちじゃ事の言わんようにしたるわ」 と、うーん、まぁ、ごにょごにょとありまして、晴れてお付き合いをすることとなりました。 これは、私、安部結菜とお隣に住む恋人 野村隼人さんとがただイチャイチャするだけのお話です。
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