第1話

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  今日なんか朝から母親と妹は受験の合格祝いで遊びに行っている。私なんか、一般入試で合格したわけじゃないから、別に何もなくてもいいもんと思いつつ、ひとりで家でスマホに没頭しようとした。そう、没頭しようとしたのに…。 外で何やらガサガサしてる。お母さんと妹?いや、泥棒かな。それだったら怖いから見ないほうがいいな。 ポストに何かが入った。あー、郵便局の人だったか。私は急いでポストに向かって、手紙を見た。 もしかしたら、この間応募した抽選であたる海里様サイン入りグッズかもしれない。妹と母親と父親のだったら、机に置いてあげよう。 そうして、手紙を見たら、 「佐々木 澤海様」 と書かれている。あ、自分宛だ。 誰からだろう?送り主は書いていない。 早速開けてみると、謎のボタンと、手紙が入ってた「このボタンを押すと異世界に行きます。押さないでください」という手紙を読む前に澤海は ボタンを押してしまった…。
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