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映画か、アニメで見たような時計が着いてて鐘がある魔法学校に着いた。魔法学校では、魔法の練習の最中。
「1557番。入りなさい。」
「はい!」
「あなたの魔法は?」
「癒しです。」
「それでは見せなさい。」
「はい!」
眼鏡をかけて厳しそうな顔をする魔法学校の先生。あの先生に魔法を見せるの?
ドキドキして鳴り止まない胸に手を当てて、自分を落ち着かせる。
何人もの生徒が緊張している。とうとう、セントリアーヌの番になった。セントリアーヌは、攻撃魔法を見せていた。先生も納得な顔。
「これで最後ね。お疲れ様。」
魔法学校の先生は言って、この教室を出ようとした。
「待ってください!澤海がまだ受けてません。」
そこで、セントリアーヌが私を指差して言った。
「あら?あなた、見ない顔ね。名前は?」
「塚沢澤海です。」
「そんな子、ここの生徒でしたっけ?」
「そうですよー!」
セントリアーヌがフォローしてくれる。私はここの生徒じゃないけど。
「じゃあ、あなた、魔法を見せてご覧なさい。」
「魔法ってどうやるんですか?」
「何をとぼけてるの?やりなさい!」
「セントリアーヌ、助けて。」
「え、魔法使えないの?」
「使えないけど…。どうしよう。」
私が魔法を使えないことを知って、今まで試験を受けた子皆が振り返った。
「あの子、魔法使えないんだって。」
「変なのー。」
「どっから来たの?」
「わからないけど、キモくない?」
「ねー。」
と、クスクス声が聞こえた。私は、現実世界でも異世界でも取り残されてしまった。
「ほんとに使えないの?澤海。」
「そうだけど。」
「チッ。なんなの?使えないじゃない?折角、友達できると思って、話しかけてやったのに、私がバカみたい。」
とセントリアーヌが言うと、
後ろで「セントリアーヌのせいじゃないよ。」って言う女のコの集団がいた。
「あんた、どこから来たの?」
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