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後日譚
中原ノブオ
”あの日”…、オレは自殺を思い留まることができた。
その後、仕事を3つ掛け持ちして、何しろ債権者とお金を借りた人達には、しんどい限りだったが、何とか話し合いができる段階まで持っていけた。
この44年間、ずっとリスペクトしてきた中学の同窓生である旧姓水原ユキノには、こんなオレの命と尊厳という二つを救ってもらった。
で…、その彼女は、どうしようもないM女だった。
ところが、それを知ったオレは、ますます彼女への尊敬の念を深くしたんだ。
***
オレは一生かかっても、彼女に恩返しをせねばと心に誓った。
彼女は自分と同じ性癖を持った人間以外、誰にもそのアブノーマルな本性をさらけ出せず、長い間苦しんできたんだ。
ところが今回、”こういう顛末”があって、オレは彼女の隠された仰天ものの内面を知ることとなった。
と同時に、彼女の性的理解者にもなり得た…。
であれば、ユキノの望むまま、どMの欲求を叶えてやらないと…。
不慣れではあるが、愛しのユキノには、定期的にあのS○ホテルで快感を与えている。
***
何しろ、閉経して60近いというのに、その手の欲求がふつふつとカラダの底から沸き立っているというのだ…。
胸はぺちゃんこで、ガリ系ではあるが、この年でも蜜が滴るような不思議な色気がある。
自分も膨大な謝金を抱えてキツイが、彼女のイレギュラーな性欲には役不足ながら、全身全霊を以って報いるつもりだ。
今では彼女のリクエストにも何とか対応できるようになったし‥。
ここのところは、露出に目覚めたユキノと、人気のない夜の山道を互いに全裸となって手をつなぎ、散歩するのが二人のマイブームになっている。
今度、二人の出身校である○○中学校の校庭にも、すっぽんぽんで繰り出そうというプランを練っているしな。
彼女にそんなプランを話すと、とろんとした眼になってしまう。
でも、それでも理知的な眼なんだって、それがさ…🎵
水原ユキノ…💖
なんてステキな女性なんだっての…❣
ー完ー
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