1 きっとあなた 🍓甘くない🍓

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「 GM… いま、    ニュースに、出ました … 」 高井の desk前に、独りの社員が報告に きた。この社員は、あの、Hippo 課長。 「 あぁ …    いよいよだな … 」 高井は、営業本部長席に着いたまま、 ミオンに内線を入れる。 「 ミオン、各支店の支店長を    大会議室に集めろ …    重役たちは、俺がまとめて、        連れて行くから … 」     「 はい、        かしこまりました 」                           ミオンは、先輩社長秘書さんには、 なにも告げずに、各支店ヘ、 高井から指示のあった通りに、 メールを一斉に送信し、 大きな支店から順に、 メールを視る様に、確認の電話を入れる。 あらかじめ、 高井から、 この「 事 」を聞かされていた、 支店長たちは、慌てることなく、 それぞれ、本社へ、向かう。 これは、もう … ミオンに、は、これよりも前から、 社長のお供で「 接待 」に同席する時に、 その、 内容、特に「 メンバー 」を、 メモしておくようにと、 指示をだしていたので … 高井は、この事、 この「 事件 」を、 そう、なる前から … この、日の、 かなり前から静かに動いて … 都心の大規模な土地取引に、 社長と社長秘書だけが動き、 「 その者 」たちと接触している、 「 事 」を … だから、いずれ … こうなるコトも … この会社の社長は、もちろん優秀でも、 高井ほど、用心深くはなく … 己の、進む道を、かえた。 社長は、 外から、この会社に入ってきた、ので、 ここでずっと頑張ってきた高井ほど、 慎重にならなければならない、 不動産の取引に詳しくはなかった。 だから … その、者たち、を、見抜けなかった … これは、ビジネスとして、 たとえ、面白そうな案件でも、 慎重にならなければならなかった、 それほど、 不動産取引には、恐いほど、の、 高額の金が動く … 今日、 この会社は、世の中を、賑わせた。 本社の周りには、もう、 マスコミ関係者や、 やじ馬が集まっている。         「 え? 」 「 コレガ? 社長? … 」            社長の顔は、 何度もニュースやワイドショーで、 映し出されまだ新人の契約社員、 マイとレイは、スマホの中、で、 この会社の社長の顔、を、知った … それほど、もう、 この事件も、そして、 その、詳細まで、 これほど、何度も、映し出されたら、 この会社に直接は関係のない人でも、 この会社の社長が、この取引で、 自らが動いていたと知る事になった …                          この会社は、 「 なりすまし 」たグループに、 土地購入代、金五十億円余りを、 だまし取られた。 その … 敷地は、JR◎◎駅から、徒歩約3分の、 工場跡地で、 都心に残った、かなりまとまった土地と して、不動産業界の注目を浴びていた処。 だから、それに、元営業マンの 社長は、ジッとしていられなくなり、 ウズウズ、と、して、くる。 それは、以前、ミオンに愚痴った … ―  『 君は、自分がツマラナイ仕事を  しているように思っているようだが、  私だって、今のこの仕事は、  そんなに、楽しいものじゃないぞ、  私も、  営業をバリバリやっていた方が           楽しかったしな』 『 この、トシヨリの面倒をみるのは          そんなに嫌かい?』 「 … だって! これ、    社長に、1対1、で    あの、広 ~ い社長室で、    deskに座ったまま、    穏やかに云われても … 」     ― 社長は、 この広い社長室にポツンとしていた時に は味わえなかった … ここ、しばらくはなかった、 大きな仕事、の、ワクワク感、で、 暴走し?まだこの業界に詳しくは、 ないのに、慣れない現場に乗り出した。   「 ぜひ、これは、     うちでやりたい 」 実際に、その現地を観に行くと、 その広さに、ワクワク感は、増し、 それに、ここは、 業界でも注目された土地でもあるし … こうした背景から、 社長は、焦り、 「 プロたち 」に、そこをつかれた … 社長は、密かに、けれど、ドンドン、 強引に話を進め、慎重にはなれずに、 細かいところにまで、注意を払わない。 あまりにもスマートな動きの相手、に、 「なりすまし」を、懸念する事もなく、 形式的に、もっとも、基本的な、 調査会社に対象を調べさせる事はしても、 目の前の相手に、接する時、に、は、 紳士的 ? に、対応し、 それは、 ライバル、の、 他社と、話を進められないように、と、 目の前に、居る、相手に、 もっとも丁重に、 相手の気分を害させないように、 失礼にならないように、と、 気遣い … たとえば、会話の中で… さらっと … 相手の人物確認に、年齢と干支、の話や、 相手方の所属先での在籍確認に、実際に、 出向きその目で確かめる事もしなかった。 そうして … これは、 その、グループの、10人が、 起訴される大規模な詐欺事件に発展した。 その者たちは、大胆にも、ずっと、 「なりすまし」、法務局ではその土地の、 所有権の移転登記をしようとしたのだが、 担当職員が不審に思い手続きを差し止め たため、移転登記は、完了、しなかった。 そして、 警視庁捜査◎課は、有印私文書偽造・同 行使などの疑いで、職業不詳✖✖ 容疑者 (60)らグループの男3人を逮捕したと 発表した。 話を持ち掛けられた、この不動産会社は、 購入代金を男らに払っており、警視庁は 詐欺容疑でも捜査する。 … 冷静な者ならば、   それ、に、気づけた … 他社は、気づけたところもあった。 だから、 この取引に手を出さなかったのに、 この不動産会社は、既に、土地の購入代 金を男らに支払っていたため、その事件 と共に、 ニュースになって、今日、 この会社の本社ビルは何度も、 テレビに … これに … こんなオオゴトなのに、 高井は、 慌てる事はなかった。 高井は、 このところ、の、   社長の動きを ミオンから聞いていたので、 対象になっていた者たちも、 その者たちがどのような者なのかも、 事前に、調べていた。 けれど、社長は、 結果を出すまでは、自分だけで、と、 いつも、なにかと、頻繁に、 社長室を訪れていた、のに、 いつも、すぐ「 下に居る 」のに、 その、 高井には、「 この話 」を、 することが、なかった。 だから、 高井は、そんな社長の動きを、 「 気づかないように 」、と、した。 けれど、 もう、すでに、 高井は、この「 後の事 」も、 ちゃんと、 道を創っている。 高井は、 以前から、この会社の中の派閥、 「銀◎組」を快く 思っていなかったのだが、 今回、 その考えを変えた。 いま、集めた、 支店長たちは、 元、バ◎カーの者がほとんど、で、 社長が、自分が勤めていた古巣の メガ◎ンクから、ツレテきた者たち、 この会社で一番大きな派閥、 「 銀◎組 」の者たちだった … その支店長たちはその派閥のTOP でもある、社長が堕とされれば、 立場が、ない。 それ、だけでもなく … この支店長たちは、 以前から … いきなり、ポツンと、 この会社のそれぞれの支店に、 独り、で、置かれ、 たとえ、 支店長になっても、 じつは、各々が「 よそ者 」とされて、 勤務先では、居心地は良くなかった。 だから、 事前に、 そうした事も、 同じ銀◎組の Hippo 課長から 聞いていた高井は、 そんな、不満を持っている 銀◎組の支店長を、 Hippo 課長に、あおらせ … 銀◎組の支店長たちの不満を 大きくしたころに、 高井は、 その支店長たちと同じ銀◎組の Hippo 課長を間に入れて廻った … そして、 「 寄り添うよう 」に、 支店長、一人一人と接触し、 説得した … 今回の社長の動きを、 この支店長たちに、 「 匂わせ 」、いずれ、 社長が堕ちる、事、を、 「 想像 」させる … 元バンカーエリートの、 賢い支店長たちは、 それを理解し、 そのうえ、で、 「 放っておかれた 」自分の処へ、 ワザワザ、足を運び、 頭を下げ、 やっと自分を相手にしてくれた、 その、 遠い「 本社から 」やってきた、 高井に 気持、心が動かされ、て、 「 嬉しかった 」 だから、 その、高井の動きを、 自分を、「 外様 」にした、 独りぼっちにさせられた、 この社長には、 誰一人として、 話さなかった。 そうして、 この日までに、ちゃんと、 この支店長たちを、高井は丸ごと、 自分のモノにした。 ちゃんと、 「 事 」が表に出る、 少し、前に … 銀◎組の支店長たちは、 安堵する。 社長が勝手にしたことで、 同じ派閥だからと、 巻き込まれたくはない。 それに … その、派閥に属したまま、 「 そのあと 」に、 ここに残されても、              ますます、 居心地が悪くなるだろうから … だから、 新参者の支店長たちは、 その場で、両腕を拡げ、 高井を受け入れた。 けれども … 高井は、 ただ、 この支店長たちに、 手を差し出したわけではない。 不動産会社の者として、銀◎との関係は、 これからもずっと、 スムーズでなければならない事も 承知している。だから、   この「OBたち 」は高井にとっても、 強い味方になる者たちだった。 そして、 高井は、サラッと、 「 銀◎組 」以外の者も、 まとめた… ここに集まった「銀◎組」以外の支店長 たちは、新卒で入社してから、ずっとこ の会社で頑張ってきた者たちで、 高井と同様に、当然、 「 銀◎組 」を快くは思っていなかった 者たち、だが、 今回、 この派閥は最大派閥ではなくなる。 だから、この会社で、 実権を持つことはなくなる、 ならば、 そんなに、蟠りを持つこともなく、 その支店長たちを見る事ができる。 それに自分たちは、少数、であるから、 たとえ、纏まっても、弱く ... もう、すでに、 ここまで、高井にやられたら、 前に出た高井を、下げる、のは、 よほどの事ができない限り、は … だったら、 もともと、 高井は、「 銀◎組 」ではないし、 「 自分たちと同じ 」に、 ずっとこの会社で頑張ってきた者、 そして、 この最大派閥を弱らせた、 自分たちではできなかった、 自分たちのために動いた、者、 そう … 高井寄りにするのは、 難しくはない … 「 今回は 」、もう、一丸となって、 支店長たちは、この日を迎えた … それとは反対に、 この会社の、 重役たちは、 事が起きた後、社長と同じ様に、 ニュースでこれが詐欺事件だと知った、 だから … いまさら、パニック、に、なった。 高井は、 支店長たちに会わせる前に、 その、重役たちを小会議室に集めて、 説得をする。 すでに、 支店長たちは、自分に従っている事、 今回、騙されたのは、この会社だけで、 そんな、程度の、会社にした、 まるで、 ゲームを楽しんでいたかのような、 社長は、本日から自宅待機、 この会社にはもう、入れることはなく、 独りで、会社から、去る事、に … そして会社として、は、 この社長にシッカリと責任を取らせる。 この日、事件の話と、 高井からの話を突然に聴いた 重役たち、は、唖然とした。 社長が自分の派閥を大きくするために、 次から次へと呼び寄せていた銀◎組の 支店長たちも含め、 高井の思惑通り、に、ワザワザ、 本日集められた面々は、 たとえ、ここ、 本社勤務でなくても、 目の前に揃えると、 勢いは凄まじい。 それに、 今回の、事、を、 全く気づけなかったこの重役たちには、 今後の、事、も、 「 いきなり 」では … 実務に経験のない自分たちでは、 解決できる見通し、も、ない。            そうなれば … それができる、 高井の云うことを … キ・ク・シ・カ、ない。  こんなに?あっさり?と …        なぜここまで? … 社長は、 自分のために動いてくれた者のことを、 考えなさすぎた、の、かもしれない … では … 高井は、 高井は、一緒に、 自分以外の者も持ち上げる … この日、 集めた者たちを ... そして、その者たち、だけではなく … 今日、高井の横には、 常に、Hippo 課長が、ベッタリとつき、 秘書として、動いていた。               Hippo 課長だって、               元、エリートのメガ◎ンク出身。 社長が詳しくはないからと、 社長のために開発部に置かれていた のだが、 そこでは、 Hippo 課長自身、畑違いでなかなか 実力は出せずにいた、だけで、まだ、 30代で、社長が目をかけて、わざわざ、 引き抜いてきた者だから、 社長は「 使い方 」を間違えたが、 その気になれば、 この一大事にも、 チャンと、役、に、立つ。 高井が、この日までに、 静かに動いていた、ときから、 支店長たちを、纏める事も、 それに、 必要になる資料作りや、 高井と支店長たちとの、 「 約束 」の、覚書の書類も、 完璧だったし、 今日の、 マスコミなど、各方面への対応も、 Hippo 課長には、 十分に、 準備ができた。             だから … この「 事 」で、 いまから、本社の「 広報 」でも、 修羅場になるはず、だが … Hippo 課長はこれも静かに動き、 事前に、広報に居る、 ( 高井の元妻 )亜弥に、               事の説明と、 対応の具体策も、 示しておいたので、 どうにか、その中で、も、 たった、一人だけ、 この、亜弥だけ、は、 ちゃんと、できる … 広報では、 当日まで、 把握できなかった、事、も、 亜弥は、事前に準備できたのだから、 その「 できる亜弥 」を中心にして、 広報は、今日、その対応に、 困ることなく、動くことはでき、 業務上、には、 パニックにはならずにすむ。 この、「事」、 亜弥には、直接、 高井から話はなかったが、 Hippo 課長は、 「高井本部長は、  貴女を守ったんですよ…」 と、最後に、亜弥へ、ちゃんと話す。 亜弥は、プライベートでは、自ら、 結婚を終わらせたのだが、 その亜弥に、高井は、手を差し伸べた。 ( 少しは亜弥に対してその原因を   創った、自分の罪滅ぼしと?       どうか、判らないが...) 高井は、 亜弥に、今回も、華を持たせる。                亜弥は、 この件で、確かに、また、 ( 前GMを告発した前回の時のように ) 亜弥だけが( 解っているから ) 的確に動けるので、             再び、 この会社のために、 跳び抜けて 力を出すことができ、 こんな窮地に、も、独り、 成果を出せた。 本社に入ってから、 これで2度目 … 着実に亜弥は、 広報の中で力をつける。  ... フフッ、あの人 … ったら …                 けれど、も、 これも、 亜弥のため、 だけ、ではなく … この件での、 社外に向けた対応は、 高井の考えを伝えた 亜弥に任せられる、ので、 高井は、 社内の者に、だけ、 ブレずに、 焦点を合わせられる、 事になる … そして … 今回、         Hippo 課長は、 大活躍なのだが、 ミオンを動かすときから、 ずっと、協力的だった Hippo 課長を、 ちゃんと高井は、持ち上げる、 Hippo 課長は、すっかり環境が変わり、 高井から 「 必要とされ 」たことでムクワレタ。 今日は、より、美味しく、 カップ麺が食べられる …      … ズズ ❣ ズズz…        「 宜しければ、           いかがですか?」 その横では … 高井も …  「 ああ … 」        … ずずっ !ずるるっ、づ … それに、それ、       だけでもない … まだ、 代わる者がいる …             高井の方へは振り向かなかった、 新人のミオンにも、いつも、 冷たい圧を、 かんじさせていた 先輩秘書さんも、社長の交代で、 社長室 floor から、出る事になる … いままで、「 ポツン 」と、あった、 社長室前の受付カウンター、の、 ミオンの椅子、は、片づけられた。 そこに、は、いま、 こんな事態でも …        そこで、わざわざ、        自己主張するように、 それに、 まるで、 こんな「 事 」は、 この会社にとっては、 「 タイシタコトデモナイ 」        かのように … 誰も居なくなった、 この、受付カウンターには、 神々しい、大輪のカサブランカと、 愛らしい、ピンクデンファレを、 中心にアレンジされた花が、 いつもよりも、豪勢に、 このカウンター、イッパイに飾られた。 その花たちは今日その前を通り過ぎる者 たちに、この会社の、堂々とした様を、 魅せつける。 その花、白いカサブランカと ピンクデンファレの、花言葉は … 『 高貴 』『 威厳 』『 雄大な愛 』 『 お似合いの2人 』        『 魅惑 』『 有能 』              高井は、 茉由と離れたまま、ミオンと? …   ミオンは、 先輩秘書さんに代わり、元上司、 Hippo 課長とともに、こんどこそ、 「 社長秘書 」になる、 「 おう、久しぶり!     カップ麺あるぞ、      一緒に食うか?」       「 いいえ、           結構です!」 「 … そうか?      新商品もある …          けど … 」       「 課長?まだ、           15時ですよ! 」     … さっき、昼、        食ったばかりだろ …         … ズズズzu … 「 ん? … 」 Hippo 課長は、 ミオンにトボケた顔を見せた。 当初は、ミオンに何も説明もなく、 ミオンをココへ、ポツンと、この、 本社の社長室 floorへ異動で入れたのは、 Hippo 課長なのに? この2人、相性は、 良いのかは分からないが、 2人は、 これからも忙しく、 きっと、もっと、もっと、 面白い仕事をしていく … そして、その、        次期、社長は … この会社は、 外から入れた者を社長にして 失敗したのだから、 次は、それはない … 現、重役たちは、 それを許した者たちで、 こんな窮地に、 名乗りを上げる者は、いない。 ならば、 取締役会の決議も … あとは、 賢い株主たちから意見が出なければ … その、 一番大きな存在は、メインバンクの …            そこにもちゃんと高井は … だから、この会社の President & CEOは …          … ガタン!… 高井は、本社、最上階、の、 大会議室、で、御歴々の前に立ち、 胸を張る、 『 皆さん!お待たせしました、           本日より … 』 ― … そんな本社では大事の日 … ここに、は、 まだ、この事件も、本社での出来事も、 なにも、知らない者たちが … 仕事休み日で、 佐藤、と、家族、と、一緒に、 「 いちご狩り 」に来ていた茉由は … まだ、それを、 終わりにする時間でもないのに、 ビニールハウスから、独り、出ると、 ベンチに座り、 佐藤に甘え、ハシャギながら 苺を頬張る、子供たちを、眺めて… ボォ~ッとする。       … どうして?…              ココ?… 茉由も、 テニスコートで首を傾げた、 マリンと同じ言葉を呟いた … ココだけではないはずなのに? ココは、三浦半島。で、 小高い山の上にある観光農園。 高井と茉由が、 2人だけで訪れた処。 佐藤は、 茉由が出たのに気づくと、 子供たちと離れ、 右隣へ、 ピッタリとくっ付き、腰かける。           … ビク!… 「どうした?茉由?  楽しく、なかった、か?」 佐藤は、とぼけて、 キョトン貌を茉由に魅せた。             「ううん … 別に …」 困った茉由も、とぼけて、みた。 「そうか …  好きだろ、苺、残念だな …  あ? ココか?…『 2回、め!』    じゃなかった、ら、か?」             … え? …      『 ドクドク ... 』           「 なに?」 茉由は、 右側を視る … 佐藤は、 スマシタ顔をしていた … 「 おまえ …   解りやすいな …」            … うっ … 茉由は、目をそらすが … 「 フッ … ま、   イイケド … 」 佐藤は、ゆっくり、と、 「 なぁ … 茉由?…   おまえ、GMとは …    … どうするんだ …」        … やっぱ、り …    … それ謂うために、今日 …     … GMと …って…         … なにを?…       … でも、訊くの恐い … 茉由は、頭の中が、もう、 グジャグジャなのに … 「 この話だと、おまえ、   また、黙るのか … 」           「 ぁ …」 いまも、スグ横に居る、 佐藤は茉由にはオモクテ … 風も心地よい外なのに、 フツウに、できないし、    … 私、上手く、イエナイ...             「 こんなやり方?         子供たち …         巻き込んで?        … それって!… 」 茉由は、 右をミナイ。 それは、 まだ静かなまま、 でも、 急に、カワル、 コンナコトまでする、 佐藤が恐くて、 それでも、      「 翔太って …          私のナニ? 」 「 ふっ … 」 佐藤は、ワラッタ。 そして、 「 ん?『 ナニ? 』か、      あぁ、でも … 」       涼しい顔をして … 「 … 俺は … いま …    マリンと …     つきあってる … 」      サラッと、呟いた …     「 え ? マリンさん ⁉ と ... 」           … どうして?        解らないよ、翔太 …
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