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チェレスタ兄妹
兄エリアス、妹アリーセ(殆どの人がアリスと呼ぶ)。二人共優れた魔法使いではあるが、魔素粒子の色素に及ぼす影響がほとんど出ていない。
というのも、遺伝的に色素がそれほど濃い方ではなく、エリアスはアルビノで更に色素が少なく、アリスは特殊な目を持っているため、影響が出る部位が少ないのである。アリスに至っては魔素粒子の発色が地毛の色と同じだったらしく、変色していない。変色があるのはエリアスの赤い目くらいである。
両親は早くに失ったが、裏社会で要人だった人物であったため、かなり大きな遺産があった。しかも、アリスの視界が開けてからしばらくして音楽の才能が開花し、表舞台に出ないながらも世界的な作曲家となったことで財をなしたため、金銭には困らない。
最近では、ピアノ演奏動画を投稿したりといった活動もしている。こちらもかなり好評であるが、力強さに比して体が華奢なので、よく心配されるらしい。とは言っても、アリスは体幹や指、肩の耐久力がかなり強く、インナーマッスルは締まっているので問題ない。
エリアスの魔法戦闘能力は同学年内の中でずば抜けており、学力も高い。圧倒的な存在であるが、本人は人徳のあるゲルパーの引き立て役として、無愛想な最強さんという立場で上等と思っている。
ただ、引き立て役どころか自分で普通に目立ってしまうのは確実な圧倒的な能力の持ち主なのは確かである。学年内で通る二つ名に「終点」というものがあり、これは人類が到達しうる最後の終点ということである。実際、上回る見込みがある人物がアイリア、すなわち魔女くらいであるという時点でお察し。
エリアスは時折、不思議な夢を見るらしい。
その夢の世界ではエリアスは「エリー」という女性になるのだが、それ以外は何ら変わりない世界が広がっている。
この夢と、中性的な外見が影響しているのか、エリアスは時々性自認が混濁する。
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