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ゼーレ・ヘルツ
ニルヴの故郷に対する嫌悪の象徴。ニルヴの1歳下で、アリスとも少しだけだが関係がある。
プライドが高くて、自信のある人が好み。昔のニルヴはまさにそういった人間であり、好みどストライクだったため、異様に執着するようになった。
独占欲の塊であり、自分が好きになった人には自分以外を見られないようにしたいと思っている。自分以外の全てに嫌われている人間は自分が自由に愛していい、だから皆がニルヴを嫌いになるようにしよう、と考える歪んだ思考をしている。
そのために実行したのが、身近な人に、ニルヴのことを曲解させるために、そのプライドを誇張する話をしたことである。彼女の持つ能力は「思考誘導」であり、元々の想定よりも速くこの噂が広められた。
つまり、故郷の街の人々にニルヴが白い目で見られるのは、ほぼ全てゼーレ・ヘルツという一人の少女に起因するのである。
ニルヴも、確信はしていなかったが、(敵意も含んでいたが、それとは別の意志も持って)意識されていたことは分かっており、このことも、もしかしたら程度には思っていた。
決闘前に泣き喚きながら言った言葉は、この事実を白状するということに等しく、ニルヴは以降、徹底的に憎悪の対象として敵対することを決意する。
執着心が強い人が何よりも嫌いであり、また自分の執着心が異常であることも理解している。そのため非常に強い自己嫌悪に陥っているが、裏を返せば自分よりも自分を嫌っている人間が居ないため、嫌われ者になってもほぼノーダメージである。ただしニルヴに嫌われた場合は別。
更に、自己嫌悪を克服するのではなく、原動力にするというある意味開き直った思考をするので、執着心を抑えようという気が彼女の中には微塵もない。
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