今だから言える裏話 初期構想について

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今だから言える裏話 初期構想について

 最初期は、主人公3人が様々な生徒のチームと戦っていく中で、全員が共通して未熟だった精神を成長させていくという物語にするつもりだった。  しかし、最初から3人とも最強格(特にアイリアはバグキャラと言ってもいい)ということもあり、展開の面白さを演出するのがすこぶる難しいと分かり方針転換を余儀なくされた。  Note.1にて提示される設定は、その名残が多い(チームを作ること、クラスAの特殊性など)。名残系の設定は現在の構想においてぶち込んだところでいい演出になるとは思えないため、死に設定にしているが、あえて残してある。この死に設定のおかげで裏話は作りやすい。  なおHEAVENsとは、その初期構想における主人公チームの名前である。heavenという単語は「天国」という意味だが、the heavensとすると「天空」を意味する。  この最初期構想にはエリアスやゲルパーといった人物もおらず、またニルヴはまとも枠だったので、今とはかなり違った雰囲気になっていたと思う。ニルヴが現在態度はいいが芯に黒いものを秘めているタイプの半端な異常性を持つのは、この旧設定の名残の一つ。  だが初期構想から一番変化しているのはおそらくアプフェルドルン校長。初期構想では今ほど自由奔放な人ではなく、口調ももう少し落ち着いており、ただの「頭がめちゃくちゃ良くてめちゃくちゃ強いめちゃくちゃ若い校長」だった。  暗躍するタイプのキャラとして路線を定めた辺りから、彼女は誰にも止められない自由人になったと思う。
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