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「分かりました。木曽原さん。あなたの会社にひとつ伺ってみましょう。それと、サポートもしてもらえる機関がありますから、それはそこで頼みましょう」
木曽原は洟を思いっ切り啜った。
「ありがとうございます。そこまでしていただけるとは望外の喜びです。失踪した木曽馬は、わたしたちがなんとしても探し出します。もし、見付からなければ木曽馬パークの方々には謝罪して、お金でもなんでも和解できるまで、土下座をします、幾らでもします。そうでしょう、刑事さんに先生。わたしは、サラブレッドになりたかった木曽馬ではないのです。女房、子供もいる木曽原なのですから」
木曽原の瞳からは涙が止まらなかった。
(了)
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