留理の章-1

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留理の章-1

私は…人間が好きだ。 そこに男とか女とかのカテゴリーがない。 好きと感じる相手が男だったり女だったり するだけのことだ。 今どきの言い方を借りるとすれば ジェンダーレス、なのかもしれない。 ただ、性別は紛れもなく女、だが(笑) 女性を愛する手ほどきを受けたのは 中学生の頃…。相手は1つ上のセンパイだった。 センパイの家は母子家庭で、 鍵っ子だったセンパイの家がその手ほどきの 舞台となった。 最初は愛撫される方だったけど、 どちらかというと愛撫する方が得意だった。 テクニックの向上も早かったように思う。 半年ほど経つ頃には 秒殺でセンパイをイカせてた。 やがてセンパイに彼氏が出来て、 この「愛のレッスン」は終わりを告げた。 元々レズビアンでもなければ スワッピングが好きなわけでもなかったから 中学生でそれは卒業かな…と思ってたら 高校で純夏に出会った。 純夏もレズではないし、 それは今も変わらないと思う。 私と一緒で、女の初体験は私だろう。 何がきっかけだったかはもう思い出せない。 それは、私の家で一緒に 宿題をしていた時だと思う。 純夏は明るくて、可愛くて、 男の子からも女の子からも人気があって 太陽みたいな女の子だった。 ドリルを解く純夏の 長い睫毛とふんわりとした唇を見ていたら 私は純夏を気持ちよくさせてみたくなった。 でも、そんなことをしたら 絶対拒否られてドン引きされるだろうな…。 そう思ったけど、我慢出来なくて 純夏の顎を引き寄せてキスしてしまった。 純夏は驚いたみたいだったけど、 びっくりするくらい抵抗しなかった。 それどころか、純夏の口に舌を差し込んで 純夏の舌に絡めたら、 「あぁ…」とかわいい喘ぎ声を上げるのを聞いて 私の体の中のスイッチが 完全に入るのを感じた…。
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