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純夏の章-6
「留理ちゃん、来たわよ〜」
下から母の声がした。
「はあ〜い」
返事をした後、トントンと階段を上がってくる音。
「ヤッホー」と留理。
「仕事、お疲れ」
部屋のドアを後ろ手に閉めた留理は
純夏の腰を素早く引き寄せると抱きしめた。
そのまま純夏の唇にキスを落とす。
背の高い留理の腕の中にすっぽりとおさまる純夏。
留理からはいつもすずらんのような香りがする。
留理はキスが上手い。
しなやかな舌が口の中で純夏の舌を絡めるように
動くだけで体の力が抜けていく。
拓磨のキスとはまったく違う…。
どうして私は抵抗すらしないんだろう…?
「なんか、純夏キレイ」
「え…?」
「彼氏にいっぱい愛された後だからかな」
そう言いながら留理の指は
純夏のブラウスのボタンをひとつずつ外していく。
「やめて、留理…」
抵抗しているのは言葉だけ、だ。
「明日仕事でしょ?純夏。だから、晩御飯の前まで
にしとく…」
ゆっくりとベッドに倒され
首筋に留理の舌が這うように当てられる。
それは生き物のように純夏の肌の上で動いていく。
体に甘い電流が走る…。
ブラジャーの上から舌で突起をなぞられるように
舐められただけで、体がビクビクとしてくる。
ああ…ご飯までに何回イカされるかわからない…。
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