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お城の中に教会が建てられ森の奥のシスターたちは全員そこに招かれました。
門はいつも開いており、町の人々も気兼ねなく出入りしています。
町は活気に溢れ潤い、ソフィア姫は美貌だけではなく、名君主でもあると近隣諸国でも有名になりました。
幼い頃、両親を殺されたシャーロットはあの洞窟から出てくるソフィア姫を何度か見かけました。
彼女がソフィア姫だということも知っていました。
小川の水を汲んでいたのも姫が顔を洗う場所だと知っていたからです。
「姫様、珍しい薔薇の花が咲きました、見ていただけますか?」
「勿論よ、ヘンリー! とても楽しみだわ」
今日もお城には楽しそうな声が響き渡ります。
いつわりの姫はいつまでもいつまでも城で幸せに暮らしたのでした。
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