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あとがき、的な
久しぶりのあとがき、まきやです。
ヘンテコリンなお話にお付き合い頂き、ありがとうございました。いつもは掌編のあとがきを書かないのですが、今回ちょっとだけ補足です。
「ひとりの人間を、周囲に生きている様々な生き物が支えている」という構想は、だいぶ前に長編用に考えたプロットでした。
テーマとして輪廻転生があります。人間に奉仕する使命を帯びた動物や虫たちは、実は重い罪を犯して死んだ人々が、転生した後の姿です。
畜生道に落ちた彼らの罪滅ぼしは、とにかく人間に尽くすことでした。それが認められれば、裁きの役目を司る黒猫から『奉仕銭』という報酬をもらう事ができます。
この銭をたくさん貯めて輪廻の輪に乗ると、再び人として生まれ変わるチャンスが与えられる。だから彼らは必死に人を助けようとするのです。
そんな利己的な者たちと、何も知らない純粋な女性が交わる長編を、もともとは考えていました。
けれど今の私には長編を仕上げる余裕がなく、せめてこの掌編にプロットの片鱗を表せたらと思い、今作の執筆に至りました。
何の言い訳をしているのか解りませんね(笑)
しばらくはこのような短い話を書くことになりそうです。ただ、ひとつの話を最後まで書くことを目標に、頑張りたいと思っております。
(2021年2月18日 まきや)
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