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「俺ね、一花ちゃんが笑うとき一緒に笑っていたいんだ。一花ちゃんが泣いているなら背中を撫でてあげたいし、疲れてるならその隣で寄り添っていたい。これからも、一番近くでいろんな一花ちゃんを見ていたい。だから……」
心の距離が近づいた今なら、言っても許されるだろうか。
「だから、これからも一花ちゃんの傍にいさせてほしい」
できれば、ずっと。このまま、一生。
でもそこまでは、まだ口にできなくて。
目をパチパチと瞬かせて「なに当たり前のこと言ってんの」と笑う一花に、いつか必ず言葉にすると、強く強く、胸に誓った。
【終】
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