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「さようなら!」
ホームルームが終わり生徒たちはぞろぞろ帰った行く。
うるさい教室に閉じ込められる1日がやっと終わった。
あかりの毎日は長い。
暗くて長くて恐いのだ。
「あかり、ごめんね。塾あるから先に帰るね」
「あ、うん。わかったよ。バイバイ!」
「バイバイ!」
ゆか、忙しそうだな。
そういえば今日はあんまり苛々してなかったかも。
あかりは、掃除当番に当たっていたので、ほうきを持ち床を掃き始めた。
近くで同じ班の男子がほうきを持ちながら騒いでる。
それを苛々しながらも決して見ない様にして黙々とあかりは掃除を進めている。
ドンっ!
「痛っ!」
男子が肩にぶつかり、あかりはその場にしゃがみ込んでしまった。
「あ!すまん、すまん!」
「ギャハハ!」
「大丈夫?あかりちゃん!」
近くに居た子が起きるのを手伝ってくれた。
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