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でも、営業報告があるから当たり前だけれど、恭貴と会うことは多い。
日報だけで終わらない。
以前は二人の会話中、営業部の空気は実感として冷えていった。
桜が終わって春が本格的に訪れたはずなのに、フロアの中は真冬かと思うほど空気が冷たかった。
でも、今は二人ともビジネスライクに接していて、以前と比べたら周りは落ちついて仕事ができる。
「さすがに次で終了だから大人しくなるんじゃない?」
志信の言葉に、彼は頷きながら言葉を返してきた。
「それはあると思うけど、それ以上の理由があったんだ」
「え、何、それ」
みんなも聞きたそうだ。あの変貌に理由があるなら、円佳も聞きたい。
「高杉主任って知ってるか」
彼の言葉に、円佳と柚稀が頷いた。
総務部に、社内結婚した妻が勤める広報部の主任だ。
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