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円佳は、同期会で聞いたことを半分だけ恭貴に伝えた。
瑛都は、業績で恭貴に勝とうと、真剣に仕事に取り組むつもりだと……
聞いた恭貴は苦笑しながら溜息をついた。
「正しい方向にエネルギーを使うわけだから、歓迎するべきなんだろうな」
同じことを思ったので、円佳は頷いて寄り添った。恭貴が引き寄せてキスをしてくる。
あの時の記憶は薄れた。誰とのキスなのか、今の円佳はきちんと分かっている。
「酒は久しぶりだから眠くなったんじゃないか。早めに休もう」
素直に頷いた。
一か月以上飲んでいないから、今までよりも酔ったような気がする。
「風呂で寝たら困るから、一緒に入るか」
聞いて真っ赤になった円佳とは違って、恭貴は顔色がまったく変わっていない。
彼は冗談を言うタイプではないので、間違いなく本気だ。
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