393人が本棚に入れています
本棚に追加
「あの……一人で大丈夫です」
弱く反論したけれど、彼は円佳を簡単に抱きあげると、バスルームに向かった。
あの事件以来、恭貴は円佳を抱いていない。
当然とは思っているようだけれど、欲求不満はあるだろう。
そんな時だから、一緒にお風呂に入って、少しでも直接肌を触れ合わせたいらしい。
申し訳なさはあるから、抵抗を続けられない。
二人で入っても充分な広さの浴槽を、円佳は恨めしく感じた……
結局、風呂に入っている間に眠ってしまった円佳は、翌日の朝、何も着ていないことに気づくと、全身を赤くした。
最初のコメントを投稿しよう!