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そして、婚約したので、恭貴の両親が東京へ来ることになった。
円佳の家族が訪問するつもりだったけれど、二人は息子のマンションにも来たいようで、自分たちが来ると言ってきた。
当日、円佳は緊張しながら恭貴の両親を待った。この部屋から一緒に円佳の家族へ会いに行く。
「そんなに緊張しなくて大丈夫。
二回目の息子をもらってくれて、ありがたいって言ってるよ」
自分を卑下する恭貴に首を振った。
「そんなこと思わないでください。
私、恭貴さんと一緒にいられて幸せなんです。二回目とか関係ないです」
少し厳しく言うと、恭貴は苦笑しながら謝ってきた。
「ごめん。
やっぱり年上でバツイチだから、僕は気にしてる。でも、そこまで好きでいてくれるのは本当に嬉しいよ」
円佳は恭貴の身体に腕を回した。
「すごく大好きなんです。一生変わらないって断言できるんですから」
そのまま二人で寄り添っていると、インターフォンが鳴った。
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