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彼の両親が到着したようだ。
恭貴と一緒に円佳は玄関へと向かっていた。
「元気そうね、恭貴。
きちんと食べてるようで安心ね」
母親の心配は、男女や年齢に関係ないらしいと円佳は思った。彼女の母親も同じようなことをよく言う。
恭貴と父親は似ているけれど、印象が違う。
冷たいイケメンの息子に対して、父親は温厚そうで平穏な雰囲気。少し意外な感じだ。
二人が円佳に視線を向けてくると、恥ずかしくなって俯いてしまった。
「こんにちは、円佳さん。
これからは家族になるんですから遠慮はなしよ」
「はい……はじめまして。笹田円佳です。よろしくお願いします」
深く一礼すると、三人が笑いだした。
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