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「こちらこそ、よろしくね。
二回目の息子を選んでくれて、私たち、本当に感謝してるのよ」
「そんなこと……私こそ、恭貴さんに選んでいただけて幸せです」
円佳が恭貴を真剣に想っているのが伝わったようで、彼の両親が嬉しそうだ。
「ありがとう、円佳さん。
こんな可愛い娘さんがお嫁さんだって、みんなに自慢しそうよ」
恭貴の母親の言葉に、父親も同意するように頷いている。
歓迎されていると分かると、安心の気持ちが湧く。
「どうする?
先に円佳の家族に会う?それとも、一回中に入る?」
このマンションは、恭貴が前の結婚の時から住んでいる。つまり、二人は何度か訪れたはず。
その時の印象は残っているだろうか……
「ホテルに泊まるから先に見たいわね。
円佳さんのご家族にお会いしたら、そのままホテルに入るつもりだから」
「ああ、そうか。それじゃ、入って。全然違うよ」
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