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恭貴も、円佳の部屋を訪れた時に気づいただろう。自分の好みと似ていると。
余計に交際しても大丈夫と思ったはず。
「あら、それならちょうどいいのね。
食べ物もだけど、好みが全然合わないって、やっぱり難しいものね」
恭貴と桃香の結婚生活が破綻した、理由の一つだったのかもしれない。
それがあるからだと思うけれど、恭貴の両親から安堵の空気が伝わってくる。
「それじゃ、そろそろ出ようか」
息子の声に二人は頷いた。
恭貴と円佳の相性の良さを実感したようで、表情がさらに明るくなっていた。
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