392人が本棚に入れています
本棚に追加
確認された恭貴が苦笑した。
「……確かにあります。
ただ、会社としてはMVブランドの成功が第一で、そのために本社に呼んだわけですから、その部分は出さないように気をつけてます。
実は、同期でもありますので、余計に注意して接してますね。
向こうも、最近は、わきまえてくれるようになりましたから、少しは楽になった感じですか」
同期なのに、上司と部下になる。
さらには、恭貴の一度目の結婚生活を壊した相手でもある。
聞くだけで面倒な関係と察したようで、円佳の父親はそれ以上尋ねることはなくて、旅行を兼ねた挙式に会話は移っていった。
最初のコメントを投稿しよう!