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変わったのは、恭貴の行動からだった。
その日も、柚希と先輩が揉めていたけれど、普段と違ったのは、当時社員管理課課長の恭貴が二人の間に入ってきたのだ。
「菅井さん、仕事に戻るように」
先輩を擁護したと思ったようで、柚希は不満そうな表情になった。
それは、先輩も同じだったらしく、少しズルい笑顔になったけれど、恭貴は彼女に冷たい視線を向けた後、氷のような声で告げてきた。
「君には人事部に行ってもらう。
これだけ後輩に任せているなら、君がいなくても問題ない。
人事部には私から報告しているから、次の部署の提示があるだろう」
聞いた先輩は真っ青になった。彼が業務に厳しいのは、入って半年程度の円佳も知っている。
「あの……指導のつもりでしたから、次からは戻します。
ですから、三人体制で続けさせてください」
恭貴が怒りを感じているなら、どの部署に異動させられるか考えるのも怖い。
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