第十二章 嵐がやんだ後~みんなの未来

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 画面の下には名前が小さく書かれていた。万年筆をデザインした社員だと誰でも気づく。  三谷大翔  さすがにチーフデザイナーと分かる見事なデザイン。高級感漂う商品だと、ラフスケッチの段階で分かる。  感嘆のざわめきの中で、大翔が和香と笑みを交わしているのが見えた。  花野も大切な男性を見ると、義隆も彼女に視線を合わせてきた。  この会議には出席していない幸子含めて、みんなで新しいプロジェクトへと進んでいく。  そして、一度は別の方向を見ていた和香とも、これからはともに行動できる。  途切れた友情はよみがえって、再び三人は同じ目標へと向かって協力しようとしていた。                                 おわり
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