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小学生の頃、私にはマメゴロウというあだ名が付いていた。
あだ名の由来だが、実は私自身に一向に思い当たる節がない。
そこで、なぜ私にこのあだ名が命名されたのかを考察してみたい。
まず、マメと言えば、小さいという印象がある。
豆電球などは、小さい電球を豆と表現したものだと想像できる。
体が小さかったから、私にマメなどと付けたのなら理解できるが、あいにく私の背丈は後ろから四番目の高さで、マメと呼ばれるに相応しい男子は、私の前に二十人はいたのだから、小さいという意味ではないことは明らかである。
あだ名には、名前をもじって作られたというケースも多々ある。
ノンちゃんやユッコのように、元の名前を呼びやすくするために省略形にしたというような感じのモノである。
私の本名は『前田』というのだが、マエが訛ってマメになったなどと、まあ考えられなくもない。
当時、コメディNo.1という漫才コンビのツッコミ役として前田五郎という芸人がいた。
その芸名にあやかって、マメダゴロウからマメゴロウと変化したという説も考えられるが、だいたい私と前田五郎との共通点は無い。
顔は似てないし、前田姓なら他にもいたし、キャラにしても、どちらかと言うと私の方がボケをかます場合が多かったし、前田五郎が由来であるのなら、命名の対象が私である必要はないと感じる。
つまり、前田五郎説は、私的に却下なのである。
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