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なるほど。『マメゴロウ』は、私の雰囲気だったのだ。
私が醸し出した何かそそるような特有の雰囲気が、命名者に『マメゴロウ』という言葉を導かせたのだろう。
そして、『マメゴロウ』と命名された後の私のこれまでの生き方は、はたしてその指針から外れたりしなかっただろうか。
今の私は、『マメゴロウ』と呼ばれるに相応しくない存在であったりしてないだろうか。
図々しいと思われるかもしれないが、今の私は幸せである。
家族に恵まれ、仕事に恵まれ、多くのヒトに支えられ、そして愛されていると実感できる。
決して自惚れではなく、虚勢を張っているのでもなく、この状況は事実であると、自信を持って伝えたい。
もし、私自身が謙遜して、可もなく不可もなくなどという評価を下してしまったなら、私を支え、愛してくれているヒトたちを侮辱することになる。
だから、私が幸せだと伝えなければ申し訳ないのである。
私にも経験した苦労や積み重ねてきた努力はあるが、それを得意口調で語るつもりはないし、不幸な境遇を自分なりに乗り越えてきたことをひけらかすつもりもない。
さて、ここまで考察してきて、何となく結論に至ったのではなかろうか。
私が、なぜマメゴロウなのか?
と言うよりは、
私が、なぜ幸せになれたのか?
その理由は、『マメゴロウ』に忠実であろうとしていた成果なのかもしれない。
『マメゴロウ』の命名者には感謝せねばなるまい。
(了)
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