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JCOの森喜朗会長の失言「女理事が増えると時間がかかる」に抗議し、女性議員が白装束で議場に並んだ様子が紹介されたが、なんとも滑稽な風景だった。
この風景には四つの怪がみえかくれする。
一つに、すり替え猿真似の怪だ。
アメリカ連邦議会の女性議員が、白装束で議場に立ったのは、参政権をはじめとする公民権を男性と同等に享受しようとする強い志の発露だ。それに便乗して、あわよくばトランプをひきずり下ろしてしまおうとする、猿真似の政治戦略にすぎない。そこには、先輩たちの貴重なジェンダーフリー運動の果実を猿真似し、そのエキスを魔女狩り用の毒入り膏薬にすり替えた、あさましい怪がある。
二つに、メディアリンチの怪だ。
日本の国会議場にたつ白装束や白ハンケチ姿の野党議員の脳には、ジェンダーフリーの濃縮エキスを拝受するどころか、魔女狩り用の毒をくらう勇気も覚悟もない。あるのは、気に入らない者をメディア経由でさらし者にし、弁明の一言も受け入れない、多様性を欠いた頑なさだ。そこには、生贄を引きずり下ろし、あくまで亡き者にしようとする、リンチまがいの怪がある。
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