25人が本棚に入れています
本棚に追加
/37ページ
プロローグ
「君が何処にいようとも俺が必ず助けに行くから」
そう言った彼の顔からは血が滴り落ちる。
「もう来ないで」
彼女は彼を拒む。
「それでも俺は!」
彼の周りに佇む彼女の仲間たち。
「こいつに関わるな」
仲間たちは彼女を守るために悪者にだってなる。
彼女の涙を見るくらいなら初めから出逢わない方がよかった。
「私はもうあなたとの思い出なんていらない」
そう言い放ち、後ろを向き歩き出した彼女の瞳から涙が一粒流れ落ちた。
最初のコメントを投稿しよう!