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優しいな。
これだから黄龍は居心地が良すぎる。
「やってみる」
「そうか、頑張れよ」
話終わる頃には二人とも昼食を食べ終え寛いでいた。
いつまでも周りに甘えているわけにもいかないし、私ひとりの力で何でもできるようになりたい。
「午後はどうするんだ」
「サボる」
あまり前のように言う私を見て匡さんは笑っていた。
「もう行く」
「また来い」
「うん、バイバイ」
来た道を戻り再び図書室に行く・・・つもりだったけど教室に向かった。
用があるから。
教室のドアを開ければ授業が始まっていたために、全員がこちらを向く。
そんなことは気にせずに進む。
「赤木。ついてきて」
「はいっス」
周りを無視して教室を出た。
図書室に向かった。
「遅かったね」
「うん」
「伊吹さん、ちわっス」
伊吹を見るなり元気な挨拶をする。
ここ図書室なのに。
図書室は静かにするのが基本、でしょ?
「千月、何で連れてきたの」
二人でいたかったのに、と小声で言う姿は少し可愛く見える。
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