1.妄想力

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1.妄想力

小説を書いている皆さんなら、日頃から妄想に精を出しているという人もいるだろう。しかし、中には、妄想をしたいけど、どういうふうにしたらいいか分からない、という人もいるに違いない。安心してほしい。妄想にはルールなどなく、どのようにしてもいいのだ。 理想的な妄想としては、やはり、思いを寄せている人のことを考えることだろうか。意中のあの人と、あんなことやこんなことをする妄想を繰り広げれば、余りに楽しく、時間が過ぎるのも忘れてしまうだろう。他にも仕事で成功する妄想や、小説家として有名になる妄想など、何でも良い。妄想の世界は、誰にも邪魔されず、好きなようにすることができるのだ。 妄想を趣味にすると分かるが、なぜこの世の人間はもっと妄想にいそしまないのかと疑問に思う。仕事で上手く行かないと嘆くなら、妄想で会社の頂点に立てばいい。友達ができないと愚痴をこぼすなら、妄想で多くの素晴らしい友人を作ればいい。妄想なんてバカバカしいと言う人がいるかもしれない。しかし、私からすれば、妄想もせず愚痴を吐きながら人間としてひねくれるよりは、妄想してすっきりとした気分で生きる方が精神衛生上もはるかに良いと思う。皆さんも恥ずかしがらず、堂々と、妄想の世界に足を踏み入れようじゃないか。
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