6.決断力

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6.決断力

判断と決断の違いをご存じだろうか。判断は必ず優劣があり、どちらか勝っている方を選ぶのが正解だ。それでは決断とは何かというと、どちらを選んでも全く優劣はないが全く違う命運を歩むことになる選択のことだ。そして、決断する際の注意事項はただ一つ、好き嫌いで決めることだ。 決断するようになったということは、おそらく社会的にもかなり地位を得たということであろう。様々な判断を繰り返し、この地位にたどり着いたはずだ。そして、どう判断しても優劣はなく、今後の命運を握る決断を迫られたとき、あなたは緊張するだろう。しかし、その際は好き嫌いだけで決めなければいけない。熟考を重ねて、どちらにも優劣はないと判断したのだから、嫌いな方を選んでは絶対に駄目だ。 あなたは買い物する中で、嫌いだけど値段が安いものと、好きだけど値段が高いもので悩んでいたとする。その際には絶対に好きなものを選ぶべきだ。なぜならば、値段が高いにも関わらず悩んでいるということは、よほど自分が好きだということだ。好き嫌いに従うことは、自分の本能に従うことであり、本能に逆らっては不幸になるだけだ。 買い物においては、好きなものを選ぶ方が良い。さらに言えば、条件が一緒である決断において、好き嫌いで選べということが正しいことも分かるだろう。仮に決断に失敗したとする。もし嫌いな方を選んで失敗したら、永遠に後悔するだろう。しかし、好きな方を選んで失敗したら、好きなことができたし、まあいいかという気持ちになる。決断は好き嫌いで選ばなければ、後悔した人生を歩むことになる。どうかこのことを肝に銘じていただきたい。
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