30人が本棚に入れています
本棚に追加
7.慣性力
慣性力という言葉をご存じだろうか。物理で習う単語だが、簡単にいうと、停止している物体は止まり続け、動き続けている物体は動き続ける、というものだ。電車が急停止した際に、進行方向に倒れてしまうのもこれだ。この慣性の法則、実は物体だけではなく、人間の心理にも当てはまる。
この世には二種類の人間しか存在しない。行動しない人間か、行動する人間だ。何も行動しない人間はずっと行動することはなく、行動する人間はずっと行動し続ける。これは周りの人間を見ていても納得できるだろう。そして、行動しなければ頭も体も衰退が始まり、老骸へとなっていく。行動する人間は頭も体も成長し、いつまでも若々しいままでいることができる。
あなたは考える力を付ければ、必ず行動するだろう。そして、行動を繰り返せば、行動しなければ気が済まないようになる。しかし、一点気を付けなければいけないのは、行動し続ければ必ず壁にぶつかるということだ。その壁はどんな形でやってくるか分からない。ライバルが立ちはだかるかもしれないし、事故や病気かもしれない。もしかしたら、家族や友人が足を引っ張ってくるかもしれない。その時に大事なのは、止まらないことだ。壁が立ちはだかれば、辛くて、苦しくて、寂しいかもしれない。しかし、止まればただ年老いていくだけだ。歯を食いしばって、前を向いて、その壁に挑んでいけばいい。
孫正義は大病を患ってもそれを乗り越え成功した。スティーブジョブスは自分が作った会社から解雇されてもくじけず、社長に返り咲いた。慣性の法則は絶対だ。止まってしまっても、また動き出せば必ず道は開ける。
最初のコメントを投稿しよう!