調査と結論

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 三条はあの夜、この目ですべてを見ていた。録画していたビデオカメラにはなにも映っていなかった……というか、博成が一人で立ち回りを演じているだけだった。爆発も起きていなければメタリックなコスプレした博成も一切録画されていなかった。たぶん先野が目撃したものも、肉眼でしか見えないものだったのだろう。逃げ惑う人も、空を飛ぶ怪人も、なにもかもが。だから跡が残らなかった……。  あのとき、電動オートバイから転げ落ちが直後、博成が危険だからここから離れてと言ったのは、本当に危険だったからだろう。実際に先野は負傷した。社用車が都合よく動かなくなったのも、そこへ近づけさせないようにはたらいた結果と考えれば……。  だがなぜそんなヒーローショーがきっちり一週間に一度のペースで見えたのか……。

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