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裸眼では0.04ほどしか見えていないため、片目はもう使い物にならない。
痛々しく片目を瞑りながらも、体重計に再び足を掛けた。
25、34、39、47･･････
デジタル表記の数字が、カウントアップされていく。
58、64、69･･････
康夫は「服」という仮面を纏えば、見た目上は中肉中背。
身長178センチとそれなりに長身なのだ。
服の上からではわかりにくいが、最近明らかに、身体が重い。
床に落ちたものを屈んで取ろうとすると、腹のあたりで何かがつっかえる感覚がある。
そうだ、腹のあたりで、腹がパンツにつっかえているのだ。
スウェットやジャージならまだいい。
しかし、デニムのような類の生地であると、ウエストに腹が乗っかるのだ。
74、79･･････
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