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例えば、今目の前に並んでいるサラダ、串の盛り合わせ、明太じゃがバター。
サラダは海藻サラダだった。ぷりぷりのわかめに水々しく食べ応えありそうなボリューミーなキャベツ、あとはトマト。
串も定番のねぎま、モモ、ネックなど脂のジューシーなものから、ササミ、ムネ、なんこつのように淡白な味わいのものの盛り合わせだ。
明太じゃがバターに至っては、カロリー爆弾と呼ぶにふさわしい風貌をしていた。
ここで凡人であれば、サラダをちょっとよそって少し食べて、あとは乱暴に肉などを食い散らかしているだろう。
だが、もう1度言う、俺は違う、
と言わんばかり、サラダを睨みつけていた。
まず初めに重要なのは、食物繊維だ。
ここで致命的なミスを犯している輩は結構多いだろう。
我々程の年代になってきて、恐れられるもののひとつ、糖だ。
糖は肥満、俗に言う生活習慣病的に言えば厄介な存在である。
だが、我々人間は糖なしでは生きてはいけない。ちょっと待て。
ここで勘違いしてはいけないのが、ある程度必要だ、ということだ。
必要だからといって、過剰摂取はナンセンスだ。
だからそれを抑えるために、食物繊維を利用させてもらう。くくっ。
食物繊維を含む海藻や野菜を初めに食べることによって、糖の吸収を抑えることができる。
康夫はサラダボウルを自分の前へ寄せた。
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