契約更新

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「津田さんと付き合うことになったなんて嘘ですよ。水沢さんを煽っただけですよー。」 唇を尖らせながら不満げに漏らす亜美ちゃんに、私はとにかく頭の中が?でいっぱいになった。 「デートだって断られたし、悔しいから意地悪しただけです。なのにおめでとうとか、バカですか。お人好しすぎます。はっきり言ってむかつきます。」 「ごめんなさい。」 反射的に謝ると、亜美ちゃんはものすごく呆れた様子で私を見る。 えっと、何て言うか、本当にごめんなさい。 「もー、謝るとか意味不明です。後輩にいろいろ言われてムカつかないんですか?胸ぐらつかんだっていいんですよっ。」 「ううん、亜美ちゃんが正しいもん。私ったら、ほんとダメな先輩だよ。」 後輩の亜美ちゃんにここまで言わせちゃって、ほんと頼りない先輩だよ私は。 でも亜美ちゃんとだいちゃん、付き合ってるわけじゃないんだ。 そう思うと、ほんのり心が軽くなった気がした。 単純すぎる自分に少々呆れてしまうけれど、それが私の答えなんだ。 私はだいちゃんが好きだから、誰にもとられたくないと思ってる。 それをはっきりと自覚した。
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