契約更新

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そんな、まさか。 だいちゃんからそんなことを言われるなんて。 ぼーっとする私に、だいちゃんが「咲良」と何度も呼びかけてくれて、やっと我にかえる。 「はっ、はいっ!」 「…それは返事だと受け取ってもいいの?」 私のテンパった返事にだいちゃんが苦笑しながら言うので、私は真っ赤になった顔のまま、コクコクと頷いた。 そんな私の頭を、だいちゃんはポンポンと撫でてくれる。今までとはまた違ったときめきに、胸が震えた。 嬉しくて嬉しくて。 まわりの空気までもが優しくなったみたいに、ふわふわとした夢心地に溺れた。 だいちゃんがとても愛しそうに私を見つめてくれるので、私も見つめ返す。 今までだって何度でも顔を合わせて目を見ていたのに、それが特別な何かに変わった気がして、二人で照れ笑いをした。
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