プロローグ

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私立聖真津洲留高等学校 [わたくしりつ せいしんつしど こうとうがっこう] それが本来の名前なのに、(セント)真津洲留(マッスル)高校と人は呼ぶ。  戦前からある由緒正しきこの学校は、まだまだ男尊女卑が色濃く残る時代に、女性に読み書きを教えようと当時の篤志により始まり、木曽川の大きな中洲に建てられ[津州留塾]と名付けられました。  のちに良妻賢母を育てるための学び舎として[津州留女学校]としてあらためて創立されます。  戦時中は休校、戦後は名古屋にある[聖真女学院]と合併され、[聖真津州留女子高等学校]として再始動。平成時代まで50年ほど続く。  しかし時の流れには逆らえず、同校は共学高校となり、森友財団に経営を譲渡され、地価の安い壱ノ宮市に移転する。  この歴史ある高校を舞台に、少年達と少女達が青く若き時代を謳歌する、様々な物語のシリーズです。
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